福岡旅行
1泊2日 福岡旅行
今年は『今までやったことのなかったことに挑戦する』という目標を掲げていた。目標達成にあたり、挑戦したいことをリストアップしていたのだが、その1つに「自分で飛行機を予約して乗る」があったのでこの度、実行することとなった。
今回は九州初上陸となる母との旅行。私も気づけば大学時代を除くと仕事でしか行ったことがない。
費用
飛行機(ジェットスター/中部⇔福岡) 18,000円/人(だいたい)
ホテル 8,000円/人
1日目昼ご飯 1,000円/人(だいたい)
1日目夕ご飯 1,300円/人
マリンワールド海の中道 3,400円/人
(バスチケットとセット・前売)
飛行機
普段出張で福岡に行く際は、ジェットスターかスターフライヤーを利用している。予約はいつも上司がしてくれていたので今回始めて自分で予約。
中部国際空港と福岡空港を最安値で運行しているのはジェットスター(2023年春時点)。直近の出張もジェットスターを利用している。ちなみにスターフライヤーだと1万円を超えてくる。
アプリを入れておくと予約、予約確認、チェックインのどれもがスムーズに行えるらしい。今後の出張も考えてアプリをDLしておいた。
余談だが搭乗者名を予約時に間違えたがなんとかなった。
ホテル
これまで出張の際は、博多駅周辺のホテルまたは出張先近くのホテルを利用していた。そのため、何も考えずに博多駅周辺のホテルを予約していたが、その後、太宰府天満宮やマリンワールド等へのアクセスを考えると天神を拠点にしたほうが利便性が良いことに気づく。
名古屋で言うところの名駅にするか栄にするかの違いと思われる。土地勘のある名古屋ならどちらでも移動方法も所要時間も見当がつくので良いのだが、母も一緒に行くため、慣れない土地で移動方法に悩んだり考えたりする不安を減らすことを優先し、天神近くでホテルを取り直した。
宿泊したのは「ホテルオリエンタルエクスプレス福岡天神」
天神駅から徒歩1分程度。
入り口にウェルカムワインがあり1杯いただいた。
母と宿泊のためツインの部屋にしたが予想より広々していた。アメニティは最低限のものはあり清潔感もあった。
朝食はホテルの外の店と提携しており、フロントでもらったチケットを渡せば専用モーニングセットが選べるようになっていた。
1日目・太宰府天満宮
福岡空港に到着後、空港内のシャトルバスで国際線へ移動。国際線側のシャトルバス乗降場近くに西鉄バスの太宰府行きが出ているのでこれを利用。(博多行きと太宰府行きだ横並びになっていることに気づかず、博多行きの列に並んでいた。)
マナカやモバイルSuica等の交通系ICカードが使用できる。高速に乗って1時間弱で太宰府駅前に到着。駅のコインロッカーへキャリーケースを預けて参道から散策。
10年程前に一度訪れているが記憶がだいぶ薄らいでいた。
紫陽花や菖蒲が見頃で子どもたちが写生大会をしていた。九州国立博物館を目的の1つとしていたがまずは参拝から。
撫でたところが良くなるという牛の像を撫でてから本堂へ向かう。猿回しに興じる観客の声に耳を傾け、紫陽花を横目に池に架かる赤い橋を渡る。本堂は改修中らしく、仮の姿らしいが、草屋根が印象的な造り。
お参り後にお守りとおみくじを購入。
弊社グループの役員クラスの人たちの机の上に木製の鳥の置物が並んでいるのをよく見かけていたのだが、お守り売り場で似た置物やお守りを発見。太宰府で作られている鷽(ウソ)という鳥の置物だったらしい。鷽みくじというものがあったので引いたところ小吉。微妙な結果だったので結んでおいた。おみくじの入れ物はもらってきた。
参拝後は太宰府天満宮敷地内から長いエスカレーターと動く歩道を使って九州国立博物館へ行けるのでそちらへ移動。
1日目・九州国立博物館
この旅の大きな目的の1つでもある九州国立博物館での特別展「アール・ヌーヴォーのガラス ガレとドームの自然賛歌」を見に行った。
以前からガレのガラス作品に興味があったが、なかなか近くで見る機会がなかった。昨年ヤマザキマザック美術館でガレの作品を見て、その精巧な作品と昆虫や植物の独特な描き方が改めて興味をそそり、福岡まで来ることとなった。
ドーム兄弟はガレに憧れて作品づくりを行っていたようで、植物や生き物をモチーフに選んでデザインに取り入れている部分にガレとの共通点がある。しかし、製作スタイルや細かな部分でガレとの違いを感じた。
ガレは植物学者の側面もあったためか植物も昆虫もかなり細かく表現していたり、獲物を狙う瞬間といった独特な一瞬を切り取り、デフォルメを加えて表現したり、色彩も含め調和よりもモチーフを際立たせることや難しい技術にチャレンジすることにこだわっているように感じた。ガレは製作と工房を擁する自らの会社の経営のほとんどを1人で担い、ストレスも強かったらしいし、1人で製作をするスタイルが良くも悪くも独特な世界観を生み出したように思う。またガレ亡き後、経営は変化する社会の波に乗れず窯を閉じることとなっている。
対してドーム兄弟は兄弟2人以外にも実力のある企業やデザイナーや研究者などに都度協力を仰ぎ、アドバイスを得て社会の変化に合わせて経営スタイルも変化させて今日まで続いているらしい。
作品もガレほどの強烈な特徴はなくとも、調和を感じる作風で、1つのモチーフを際立たせるというよりは1場面を切り取り映した風景画のような、1つのモチーフというよりは、1つのテーマに対して複数のモチーフを調和させて共存させているように感じる。
仮に玄関や床の間に飾ることを考えても、ガレの作品は他に合わせるインテリアが思いつかない。ドームの作品は生活に調和して寄り添う様子をイメージすることができるが、ガレの作品は1つの芸術作品で、何かと調和する、生活に馴染むことを想定していないように思う。
展覧会を見終わる頃には、万博で賞を取る、自分に追いつかんとするドーム兄弟に負けられない、会社も経営しないと…と逃げられない立場の中で作品に向き合い続けなければならなかったガレの苦悩やストレスを作品から感じていた。そうしたかんきょうが独特な尖ったセンスを引き出したのかもしれない。
ガレとドームの作品を見た後は常設展も見学した。歴史の教科書で見た埴輪や火焔土器、縄文土器などが並んでいた。こちらも撮影OKだった。
アジアの歴史や文化に関わる展示がメインだった。
1日目・昼食
九州国立博物館での展示を見た後、笠乃家で昼食をとった。
他の店も覗いたが、日曜の昼という混雑時というのを差し引いても対応が良くなかった。(名前を書いて待っていれば良いのか、先に食券を買ったほうが良いのかシステムが不明瞭で説明がない、ちょっと大変で相手にしてられませんという態度を隠さず全体的に接客が雑すぎるなど…)
それに対し、笠乃屋は日陰で座って待てる場所があり、名前を書いて待つだけで良いというのが状況から分かるようになっていたし、店内も落ち着いていて接客も丁寧だった。
また、店内に金澤翔子の書や棟方志功の作品が展示されていたり、椅子や机に太宰府らしい梅の彫り物があったり、他にも立派なむき出しの梁や手入れされた小さな中庭など、見どころも多かった。
昼食には梅の香ひじきのおにぎりセットと「通りゃんせ」というにゅうめんを注文。
梅の香ひじきは以前から気になっていた土産物。想像通りご飯に合っていて美味しかった。
付け合せの煮物の人参が梅の形をしていてしっかり分厚いのに中まで出汁が染みていて柔らかい。
にゅうめんは梅風味の細麺。「通りゃんせ」というメニュー名だったので天神様の細道にちなんで細麺なのだろうか?
こちらもにんじんが梅の形。器もただのラーメン丼ぶりではなく、しゃれた器。
後から注文したお抹茶と梅が枝餅のセットの銘々皿も梅がモチーフ。お冷のおかわりを頼んだときに急須で持ってきていただいたのだが、急須を置くコースター代わりにも使っていて粋だなあと感じた。
器や陶器好きとしても楽しめる店だった。
1日目・ホテルと夕食
太宰府駅のコインロッカーでキャリーを回収して電車で天神まで移動し、ホテルへ向かう。
太宰府から天神までの行き方を調べているときに知ったが、西鉄福岡駅=天神駅らしい(久屋大通と栄が繋がっていたり、名古屋駅と国際センターが繋がっていたりする感じだろうか)。
母がそこそこ歩き疲れていたので駅から近いホテルを選んでおいて正解だった。
天神の地下街は通路や壁がレンガ造りでなかなかおしゃれな雰囲気。雰囲気は良いが、やや暗いのと石畳風の通路のため足元が良くない。キャリーを引く程度なら良いが、車椅子などを利用する場合はかなりの振動を感じそう。
ホテルの部屋は思っていたよりも広々として清潔感があった。タオルやドライヤーなどは部屋にあるが、ブラシなど使い捨てのアメニティは1階のフロントで必要な分だけ持っていくスタイルで最低限のみという感じ。
ホテルで休憩した後、夕飯は天神駅内のパルコ地下のレストランフロアにある店舗を利用。天神自体が繁華街のため、ホテル周辺にも店は色々あったが、母が疲れてきていたので確実に座ってゆっくり食べれるところを選択。パルコ地下にも九州の食材を使ったレストランが入っているのを前もってリサーチしておいたので土地のものを食べるという目的は果たすことができた。
「うみの食堂」海鮮まぶしのセット
漬けまぐろが美味しかった。アボカドとサーモンの丼ぶりを頼んでいる人が多かったように思う。
2日目・朝食
朝食はホテルの近くにあるタリーズコーヒーともう1店舗(名前を忘れたけどライスバーガーを提供している店だった)と提携していて、指定された時間内に行ってチケットを渡すと専用のモーニングセットメニューを提示してもらえる。
朝、身支度を整えた後、天神駅の空港線改札付近のコインロッカーにキャリーケースを預け、そこから戻るかたちでタリーズコーヒーに行き、朝食をとった。イングリッシュマフィンやクロックムッシュなどがあった。平日の朝ということで客はほぼホテル利用者ばかりだった。
朝食後余裕を持ってバス停に行き、マリンワールドへ。
天神郵便局の前にあるバス停は、ホテルと朝食をとったタリーズコーヒーからも近く、やはりアクセス重視でこのホテルにしておいて良かった。
2日目・マリンワールド海の中道~帰宅
朝食後、天神駅からバスで1時間ほどかけてマリンワールド海の中道へ。1日目の空港から太宰府に向かうときもそうだったが、路線バスと思われるのに当たり前のように高速を利用するのに驚いた。
事前にバスとマリンワールドのセット券を買っていたので支払いにもたつかずに済んだ(後払いかとか、ICカード使えるかとか…)。
マリンワールドは海の中道海浜公園と隣り合っているが入場料は別。帰りの飛行機の時間と空港までの移動時間を考えると海浜公園を楽しむ余裕はなく、断念するしかなかった。そのため事前に調べてはいないが海浜公園とのお得なセット券もあったのかもしれない。
曇天だったためあまり爽快感のない写真になった。
マリンワールドの眼前には海が広がり、ももち浜行きの船も出ているようだった。ももち浜や福岡タワー、志賀島も気になっていたので、時間に余裕さえあれば志賀島に宿泊し、一帯を観光するというプランもいつか楽しんでみたい。
そもそも水族館が好きなのでかなり楽しめた。日本には鳥羽水族館とここにしかいないというラッコが…!かわいい…。
平日ということもあり、餌やりの時間に正面から観察することができた。
福岡という土地柄か韓国や中国からと思われる観光客も多かったのと、遠足と思しき子どもたちも多くにぎやかだった。屋外の緑地を歩くペンギンもかわいい。
九州の海を再現した水槽による展示が多かった。
イルカショーはイルカだけでなく、前座でアシカのショーもあり、さらにはコビレゴンドウというクジラもイルカと一緒にジャンプするなどしてショーに参加していた。
コビレゴンドウは体が大きいので水しぶきの量がイルカの比ではない。尾ひれで水面を叩くだけで前方のシートへざぶざぶと水を浴びせかけていて、ここまでびしょ濡れになると予想していなかった様子の外国人観光客が慌てて退避していた。
イルカショーを好きになったきっかけは数年前に見た名古屋港水族館のイルカショーだが、鳥羽水族館や鳥羽市のイルカ島を含めても名古屋港水族館のイルカショーが今のところ一番迫力があり、レベルが高いと感じている。
昼食は水族館内のレストランを利用。
飛行機の時間と空港でお土産を買うことを考慮し、13時ころにはバスで天神へ。
天神から空港へ向かい、土産を購入後無事帰宅。
キャリーケースに入り切らず、エコバッグでもサイズオーバーするお土産をビニール袋に入れて扱うことになってしまったので、折り畳めるキャリーオンバッグを帰宅後に楽天で購入した。